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エンガジェット日本版 サムスン、ヴァニラ・アイスの往年の全米No1ヒット曲でCO2排出削減呼びかけ

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サムスンUKが、1990年代に全米No.1ヒット「Ice, Ice Baby」で知られるラッパー、ヴァニラ・アイスを、CO2削減キャンペーン・キャラクターに抜擢しました。ヴァニラ・アイスは冷凍庫の温度設定を若干上げるよう、伝家の宝刀「Ice, Ice Baby」の替え歌「Reduce your Ice, Ice Baby」に乗せて呼びかけ、ついでにサムスンの新型冷蔵庫を宣伝しています。

冷蔵庫の温度を上げるとなぜCO2削減になるのかといえば、それは温度を下げようとすればより多くのエネルギーが必要となるから。つまり、冷蔵庫や冷凍庫の温度を少し上げればその分電気の消費が減り、発電に使用される燃料が減ることで排出されるCO2が削減できるということです。

もちろん、自分の家の冷蔵庫1台だけでそれをやってもほとんど効果はありません(電気代はわずかに安くなります)が、アラフィフ世代なら名前ぐらいは知っているだろうヴァニラ・アイスの人気と、そのNo.1ソング(の替え歌)をもってすれば、おそらくサムスンの冷蔵庫を使っている人たちは「そうか!みんなでやればチリツモだ!」とばかりに気候変動対策に参加し、大きな効果を発揮できるはずです。

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欧州委員会のデータを用いた調査によると、欧州の各家庭にある冷蔵庫(冷凍庫)の温度を1度上げれば、CO2排出量を年間100万トンも削減できるのだそう。これと同じ効果を得るには、自動車なら年間21.7万台をガレージに留め置かなければなりません。またこれは12万世帯の年間エネルギー消費量と同等とのことです。

ついでに紹介すれば、ヴァニラ・アイスが「氷を小ちゃくしようぜ」とよびかけつつ宣伝している新作のサムスン・ビスポーク冷蔵庫は、前面パネルを様々な仕上げのものに取り替えられるモジュラーデザインを採用しています。冷蔵庫を買い換えることなく見た目を新品みたいに変えることができるので、長く使うことができ、廃棄物削減につながるとサムスンは主張しています。

ただ、冷蔵庫の心臓部であるコンプレッサーなどが経年により劣化(ブンブンうなる音が長く続いたり)してくれば、エネルギー効率は悪くなるので、そのときは早めに買い替えを見当する方が良いかもしれません。

また単純なことですが、冷蔵庫内の冷風吹き出し口のすぐ前をもので塞いでしまうと庫内に冷気が行き渡りにくくなり、無駄にエネルギーを消費することがあります。逆に冷凍庫の場合は、内部がスカスカだとドアを開けるたびに冷気が逃げてしまい、それを冷やすのに電力を消費するため適度に詰め込んでおくのが良いとも言われます。

冷蔵庫は温度設定の見直しだけでなく、そうした普段の使い方を気にするだけでも電気代の節約になり、巡り巡ってCO2削減に繋がります。われわれも少しは気候変動対策に貢献するため、なにか食材を取り出すときにでも冷蔵庫のなかを(ドアを開けるのは短時間にしつつ)、「Ice, Ice, Baby…」とつぶやきながら確認してみると良いかもしれません。

Source:Samsung UK(YouTube)

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