2019年、スマホを買ってこんなにワクワクさせられたデバイスは久々だったように思う。24万円の折りたたみスマホ「Galaxy Fold」のことだ。
実際に使い始めて2か月が経過したが、やはり便利なのが「携帯性」と「大画面」を両立している点に尽きる。
折りたたむとケータイのようなサイズ感となり、ポケットにスッと入ってくれる。やや本体は厚く、重たいのは事実だが、ここ最近のスマホにはない「持ちやすさ」が気に入っている。
本体を開くとちっちゃめのタブレットと重宝する。電車での移動中にdマガジンや日経電子版ビューワー、電子書籍を見るのに丁度いい。
個人的には最近、YouTubeを本腰を入れ始めたので、折りたたんだ状態で動画を撮影しつつ、開いて動画を編集するという使い方が結構、気に入っている。ただ、使っている最中にどうしても気になるのが、本体価格の件だ。やはりスマホで24万円というのはどうかしている。使っていると常に「落としたら、どうしよう」「紛失したら、どうしよう」という不安が頭をよぎるのだ。
もちろん、本体ケースに入れ、キャリアの補償サービスにも入っているのだが、いつも落としそうで、積極的に使えないのだ。そのため、メイン端末ではないので、最近ではあまり持ち出すことなく、自宅でひっそり使っていたりする。
また、将来的に、本体の買取価格がいくらになるかも気になるところである。iPhoneの場合は、比較的、安定した買取価格となっているため、なんの心配もなく、新機種を購入することができる。しかし、Androidで、しかも本体価格が24万円のGalaxy Foldが将来的に、買取価格がいくらになるのか、皆目検討がつかないのだ。
その不安は、発売元のKDDIも感じていたようで、Galaxy Foldは、分割払いにした際に、最大12か月分の支払いを免除することができる「アップグレードプログラムNX」には非対応であった。KDDIとしても、2年後、Galaxy Foldが、8万円以上の価値があるかの判断ができなかったのだろう。
Galaxy Foldを使ってみて、自分としては「ベストバイ」だと感じている。折りたたみスマホは間違いなく、5G時代になれば、ひとつのトレンドになるだろうと確信している。ただし、24万円という価格設定はいただけない。ハイエンドスマホであっても、10万円程度が許容範囲であり、24万円はさすがにやりすぎだ。
ただ、サムスン電子や同じく折りたたみを手掛けるファーウェイは「量産効果が出れば本体価格も安くできる」と語っている。将来的に数百万台規模での生産するようになれば、もう少し、手の届く範囲の価格帯になっていることだろう。
つまり、もう少し待てば折りたたみスマホもメジャーな存在になるといえそうだ。
個人的に期待しているのが、モトローラ「razr」のようなガラケースタイルの折りたたみだ。あれこそ、携帯性と大画面の両立を果たしている。このスタイルであれば、スマホを胸ポケットにしまうということもできてしまうだろう。
画面も大きすぎないので、価格ももうちょっとこなれた設定になるのではないか。以前、シャープも同様のディスプレイを参考出展していたことを考えると、様々なメーカーで、ガラケースタイルの折りたたみスマホが登場することが予想される。
2020年、ガラケースタイルの折りたたみスマホがトレンドになる、かもしれない。
■Engadgetベストバイ2019
Engadgetのライター陣が2019年にベストだと思ったスマホやカメラ、デジタルガジェットを一挙紹介するベストバイ企画を展開中です。年末年始のお買い物の参考にドウゾ!ベストバイ記事の一覧は下記のリンクからご覧いただけます。https://japanese.engadget.com/latest-reviews/
あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してください