第6世代のiPad mini。8.3インチのLiquid Retinaディスプレーを搭載した
アップルが第6世代の「iPad mini」、第9世代の「iPad」を9月24日に発売する。特にオールスクリーンのデザインに生まれ変わったiPad miniには大いに注目が集まっていると思う。実機による新製品のファーストインプレッションをお伝えしよう。
フレッシュなオールスクリーンのデザイン第2世代のApple Pencilに対応
まずはiPadシリーズの最小・最軽量モデルとなるiPad miniの大きく変わったデザインを見ていこう。
最新モデルは現行のiPad Pro、iPad Airと同じフラットエッジのデザインを採用する。Liquid Retinaディスプレーによるフロント側の画面占有率を大きく拡張したオールスクリーンのデザインとした。
切り欠きのないオールスクリーンのデザイン。トップのベゼルに目立たないようカメラを内蔵している
カラーバリエーションは4色展開。パープルのiPad miniを試した
カメラが第5世代のiPad miniからパワーアップしている。リアはシングルレンズ12MPの広角カメラ。フロントカメラはディスプレーを囲む黒いベゼル(額)に目立たないよう搭載した。こちらは被写体がワイドに写し込める12MPの超広角カメラだ。
生体認証システムは第4世代のiPad Airに初めて採用された、トップボタン埋め込み式のTouch IDによる指紋認証とした。ロック解除や支払いの承認、アプリのサインインなど、いずれの場面でもTouch IDが正確に素速く反応する。
12MPシングルレンズのメインカメラ
Touch ID指紋認証センサーを内蔵するトップボタンを搭載
フロント側にカメラやセンサーを配置するためのノッチ(切り欠き)を持たない、iPad miniのスマートな外観を眺めていると、もし今後iPhoneがノッチレスのデザインを採用したらこんな感じになるのだろうかと想像してしまう。筆者はiPhoneにノッチがあっても良いと思っていたが、iPad miniを手にしてしまうと、やっぱりiPhoneもオールスクリーンのデザインがベターな気がしてきた。
新しいiPad miniは第2世代のApple Pencilによる手書き入力にも対応する。第2世代のApple Pencilは、iPadの側面マグネットに装着してペアリングや充電ができる。iPad Proが搭載する120Hz駆動のProMotionテクノロジーには非対応だが、液晶とカバーガラスの間のギャップを少なくするフルラミネーションディスプレーに対応したことで、Apple Pencilによる心地よい書き味を実現している。第4世代のiPad Airの手書き感が最も近いと感じた。
Smart Folioカバーを装着したiPad mini。第2世代のApple Pencilによる手書き入力に対応する
Apple Pencilを側面のマグネットに装着して充電できる
iPad miniはApple Pencilを装着すると側面がほぼペンにより塞がってしまうため、音量ボタンがトップボタンを置く側面に移動した。iPad miniのディスプレーを正面に見て、ふたつ並ぶボタンの右側が音量アップのボタンになる。一般的にはあまり必要ない知識かもしれないが、音量アップとトップボタンの同時押し操作が「画面キャプチャー」になる。ボタンの位置が変わると、この操作に最初少し戸惑った。
トップボタンと同じサイドに音量ボタンを搭載する