スマートフォンメーカーとしての印象が強いHUAWEIですが、PCやタブレット、スマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンといった製品も多く発売しています。
2021年7月13日には、最新のノートPCや外付けモニターといった複数の製品を日本市場にて発売することを発表しました。今回はその中からスマートウォッチ・オーディオ製品に注目して詳細を確認していきます。
高性能スマートウォッチにノイキャン搭載イヤホン・メガネ型イヤホンが登場!
今回発表されたHUAWEIのウェアラブル製品は、スマートウォッチの「HUAWEI Watch 3」、オープン型の完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 4」に加え、メガネの形をした珍しいオーディオ製品「HUAWEI×GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ」の3つ。
いずれも高機能を搭載し数万円する製品ではありますが、ちょっとした贅沢で生活が快適になる製品ばかりなので、自分へのご褒美として購入を検討してみてはいかがでしょうか。
HUAWEIから新たに発売されるスマートウォッチ「HUAWEI Watch 3」は1.43インチの有機ELディスプレイを搭載。スマートウォッチとしては比較的大きな画面で、発色の良い有機ELパネルを採用することで屋外でも視認性に期待ができる製品です。
本体にはステンレススチール素材を採用することで高級感が感じられる仕上がり。スマートモードでの使用で最大3日間、長時間持続モードで約14日間も連続使用できるバッテリー性能も魅力です。
新機能として、HUAWEI Watch 3自体にアプリをインストールすることが可能になりました。アプリは本体から直接インストールできるほか、接続したスマートフォンの「HUAWEI Health」アプリからもインストールできます。
スマートウォッチはただ時間を確認するのではなく、健康管理やフィットネスの補助にも役立つのが特徴の製品群です。本製品では100種類以上のワークアウトを収録しているほか、体表温度測定機能や転倒検知機能、血中酸素レベル測定機能などが搭載されています。
また、コロナ禍の現状に合わせて手洗い検出機能も搭載。20秒間しっかり手を洗っているのかを検知し、通知してくれるようになっているので、つい手洗いをさぼってしまいがちな人にはおすすめの機能となっています。
グローバル市場でHUAWEI Watch 3が発表された際には、「eSIM」に対応することが紹介されていますが、日本モデルでは現時点でeSIMには対応していません。HUAWEIとしては今後対応できるように努力していくとしています。
発売は2021年7月30日を予定、ベルトのデザインが違う2モデルが用意されており、公式HPでの発売価格はブラウンのクラシックモデルが5万4780円、ブラックのスポーツモデルが5万380円となっています。
完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 4」は、イヤホン単体の質量が約4.1gとかなり軽量な製品。1万人以上の耳をスキャンして設計された、人間工学に基づく形状になっています。
完全ワイヤレスイヤホンは、耳の穴にしっかりと挿入して使用するカナル型の製品が主流なのですが、本製品は開放感に優れたオープン型を採用しており、長時間使用していても聞き疲れの少なさに期待ができます。
開放型のイヤホンは耳を完全に塞がない機構のため、音漏れに若干不安がある製品が多い傾向があります。そのため漏れてしまう音が十分に耳に届かないといったこともあるのですが、本製品は使用者の耳の形をスキャンし、漏れると考えられる音を補正して鳴らすことで原音に近い音声を再生できるようになっています。
また、耳を塞がないオープン型のイヤホンとしては珍しく、アクティブノイズキャンセリング機能も搭載。これもユーザーの耳を検知し、それに合わせてノイズを低減するように設計されているとのことで、スマートフォンで培われたHUAWEIのAI技術の高さが感じられます。
音質も優秀で、本体には14.3mmと完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり大型のドライバーを内蔵。オープン型イヤホンはもともと広がりがある音声の再生が得意なのですが、それに加え大型ドライバーから再生される重低音も迫力を持って耳に届きます。
発売は2021年7月30日、公式HPでの販売価格は1万8480円を予定しています。カラーバリエーションはセラミックホワイトとシルバーフロストの2色となっています。
サングラスブランドである「GENTLE MONSTER」と共同開発されたメガネ型のオーディオ製品「HUAWEI×GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ」も発売。通常のメガネタイプとサングラスタイプの2モデルが用意されています。
装着感を高めるために、4万人以上のユーザーデータを収集しています。さらに本体の重心を中央に調整することで、鼻当てや耳への重みが均等になるように設計されています。
メガネのテンプル(耳にかけるパーツ)はセンサーになっており音量の調節や曲送りといった設定が可能。装着検知機能がついているので、本製品を外すと自動的に音楽の再生が止まり、再び装着すると再生が再開するようになっています。
スピーカーはセミオープンデザインとなっており、耳に直接音が届くように設計されています。気になるのは音漏れなのですが、再生している音と逆位相の音波を空間に発することで、漏れる音を打ち消せるようになっています。
また、環境音を検出して自動的に音量を調整する「アダプティブサウンドコントロール」機能が搭載されているので、音漏れもある程度は安心して使用できるでしょう。
ユニークな形状で個人的にも大注目の製品。装着感や音質、音漏れといった細かい技術については今後ますます洗練されていくはずなので、イヤホンの形状はある程度決まってきている中で、新常識として定着する可能性も感じられました。
2021年7月13日発売、公式HPでの販売価格はサングラスタイプ、メガネタイプともに4万3780円となっています。
取材・文/佐藤文彦