ノートPCの常識を超えた性能、MSI「GT75VR 7RF Titan Pro 4K」の魅力に迫る

ノートPCの常識を超えた性能、MSI「GT75VR 7RF Titan Pro 4K」の魅力に迫る

快適ポイント4はやはりパフォーマンスだ。まずはCPU。本製品はノートPC向けでクアッドコアのIntel Core i7-7820HKを採用している。Core i7-7820HKは、同じモバイル用のCore i7-7700HQと同じTDP45Wでありながら、さらにクロックを高めたモデルだ。定格では2.9GHz、ブースト時は3.9GHz駆動となる。

CPUはモバイル向けクアッドコアCPUのなかでもクロックが高めのIntel Core i7-7820HK

GPUにはNVIDIA GeForce GTX 1080 8GB GDDR5X(モバイル版)が採用されている。NVIDIAのコンシューマー向けモバイルGPUとしては最上位のGPUである。そのパフォーマンスはデスクトップ版GeForce GTX 1080に迫るとされ、高いゲーミングパフォーマンスを持っている。

GPUにはモバイル版GeForce GTX 1080を採用している

ノートPCの常識を超えた性能、MSI「GT75VR 7RF Titan Pro 4K」の魅力に迫る

ストレージは、SSDとHDDのハイブリッド構成となる。SSD側は128GBのPCI Express 3.0 x4接続NVMe対応M.2 SSDを2基、RAID 0(ストライピング)構成で搭載しており、HDD側は1TBの2.5インチSerial ATA 3.0接続モデルの組み合わせだ。

メインストレージは128GBのM.2 NVMe SSDをRAID 0構成としているHDDは十分なゲームデータを保存できる1TBモデルを採用CドライブのCrystalDiskMarkのスコアDドライブのCrystalDiskMarkのスコア

メモリはDDR4-2400のSO-DIMMで、8GB×2で合計16GBを搭載している。スロット自体は4基あるので、例えば16GBのSO-DIMMを用いれば最大64GBまで拡張可能だ。ただし、増設は指定販売店のみのサポートとなるため、個人で増設することはサポート外となる。

以上のようなハイスペックパーツを冷却する技術にはMSIの「Cooler Boost Titan」が採用されている。ノートPCはもちろん、ビデオカードでもお馴染みのヒートパイプは合わせて10本用いられており、左右2基のファンによって冷却する。

快適ポイント5に挙げたいのがOC機能だ。OCというとデスクトップCPUを思い浮かべるが、前述のCore i7-7820HKの末尾に「K」が付くのはデスクトップPC向けCPUと同様、CPUの動作倍率を固定していないことを意味している。本製品では専用ユーティリティ「Dragon Center」を用いてパフォーマンスチューニングが可能だ。定格動作ではCPUの最大クロックが3.8GHzだが、OC動作のTurboモードでは4.2GHzまで引き上げられる。こうなるとデスクトップPC向けのCPUとほとんど変わらないレベルと言えるだろう。

「Dragon Center」のシステムチューナーでは、「Shift」で動作クロックを、「ファン速度」でファンの回転数を調節可能だ。ShiftではTurboがOC状態を示し、ファン速度ではCooler Boostにすると全開になる